臨床例のご紹介

歯周病治療

歯周病治療

2017年03月09日
歯周病は, 日本国内では, 再発し易く完全には治癒しない病気であると日本歯周病学会の大家は考えています.

私は1966年4月から2年間を東京医科歯科大学歯学部臨床四科(歯科口腔外科・歯科放射線科・歯科補綴科・歯科保存科)に在籍した後, 1968年から1975までの7年間を東京医科歯科大学歯学部歯周病学教室に在籍して歯周病治療を専攻しました.

その結果, 国内の歯周病関係者は見識が狭くて, 「咬合」をまったく理解しないまま, 汚れだの, 歯石だのと、口腔内の微生物の感染が歯周病の原因であると現在でも考えられています.

私の理解では, 歯周病は嫌気性菌の感染症であるとともに, 「咬合性外傷」という外力によって, 個々の歯がその歯周組織である歯槽骨を破壊される疾患です.そこで, 具体的な診療方針は

「歯周ポケットを測定する行為」は、感染を拡大する危険な加害行為ですから, 傷害罪に値します. 絶対行うべきではない危険な行為です. がしかし、保険診療では常識的に義務づけられています.

また、「歯石除去を行うと、歯周病は、より一層悪化するから、歯石除去は要注意である」と、1950年にテキサス大学のSumpter Arnim教授は警告を発しました.

それから68年が経った現在でも、保険診療では、「歯石除去:Scaling」:歯根表面の歯石除去と研磨: SRP=Scaling and Root Planning」 を必須治療にしていますが、これって、とんでもない加害行為です. 傷害罪に値します.


1. 嫌気性菌を抗生物質で駆除します. すると, 口の中の排膿によるネバネバが一気に解消して, 口臭も改善されます.

2. 咬合性外傷の原因を確実に解除します.

それには, 歯軋りの原因になっている下顎開閉口運動軸の方向に下顎全体が横方向にずれるImmediate Side Shift Movement: ISS と呼ばれる動きを解消するための咬合矯正治療を半年〜1年間かけて行い, 臼歯離開咬合を作り上げることです.

それは, 下顎運動の遊びである顎関節部の開口運動水平基準軸方向への横ズレ= Transversal Horizontal Axis方向へのImmediate Side Shift Movementを確実になくするための咬合治療矯正を行うことです.

その結果, 歯軋りが解消されて, Wide Centric OcclusionがPoint Centric Occlusionになります.★

専門的には臼歯離開咬合にすることによって, Wide Centric OcclusionをPoint Centric Occlusionにしますから、歯軋りをしたくても、歯軋りができなくなりますので, 臼歯は安定します。

3. これらによって, 歯周病はイチコロで治癒して, 歯磨きなんかしなくても, 再発しません. 何をモタモタしているのかと考えます.

4. 1963年にアメリカ・クリーブランドのDr. T. Messrmannが「歯の咬合の基本原則は62:1である」と研究成果を発表しました. 「歯は縦方向の力には、強くて, 横方向の力と回転方向の力の62倍耐えられる構造になっている」との研究です. 

歯周病で、歯が動揺して咬めない原因は、歯を支えている歯槽骨が消失して、支えが弱くなった結果、動揺しているためです. 歯槽骨が破壊されて, 吸収して消失する原因は、毎日の咀嚼運動で加わる咬合力です。歯が横方向の力や回転方向の力を受ける結果、発生する咬合性外傷です.

不潔にしていて、歯肉炎になるのは勿論ですが, 歯肉炎だけでは歯はグラグラにはなりません.  歯槽骨も破壊されません.

5. 「歯周病の原因は歯垢の微生物であるから, 歯垢清掃が大切である」と力説している学者や歯科医師や歯科衛生士は、押し並べて、咬合には無関心な素人です.

私の妹は東京の中野に住んでおり, 76才です. 彼女は43年前に青山で開業している日本臨床歯周病学会会長先生に歯周病の治療を560万円で受けましたが, 再発して、上顎臼歯部は8本全部を失い、下顎も臼歯部を5本失い、前歯も上下5本失いました. 5年後に新宿で200万円の治療を受けたがだめになり,

1996年5月7日に私を受診して, インプラントを25本植えて、1997年4月21日に完了して、すでに22年になりました. その間、歯周病は再発していません.


★  症例1


★  症例2  次は32才男性の診療経過です.






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咬合矯正治療が完了して, 75日間の安静期間を待って,  最終歯冠修復を
実施しました. 前歯部は仮のResin歯のままです.


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上の症例で経過観察しますと, 術後15年が無事に経過して, 歯周病の再発傾向はありません.



★  症例3  重症の歯周病でした. インプラントを植えると, 同時に歯冠修復して, 即時に咬合矯正の固定源として, 利用しました. 

29歯学部が採用している『安静治癒期間」を必要としている『接続型インプラント」では, 絶対に不可能な手順です.

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この症例でも, 歯周病は完治して, 再発の兆候はまったくありません.
インプラントのメインテナンスも特に何も必要ありません.

一体型純チタン製インプラントは, 普通に行われている接続型インプラントのような術後の清掃管理を必要としていません. 汚れがついても, 「インプラント周囲炎」にはなりませんから, 安心・安全な特性を備えています.



★  症例4

上顎前歯部は重症の歯周病に侵されています. 

この症例でも, 普通に歯周病学会で言われている歯石や歯周ポケツトが問題ではありません.  歯槽骨破壊を伴う重症の歯周病は, 歯軋りで起きる咬合性外傷を治療して解消すると, イチコロで治癒して, 汚れていても, 再発しません.
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