歯科正則治療の勧め

咬合の長期安定=予後の耐久性

咬合の長期安定=予後の耐久性

2017年02月16日

高齢化社会の現在, 50才の患者は95才まで生きられる時代です. 術後45年間を安定して過ごせる耐久性の見込める歯科医療が望ましいと言えます.

 

接続型インプラントを採用している29歯学部を初めとする保険診療で生活しているレベルの歯医者は, 上部構造体と呼ばれる歯冠修復物に天然の歯と似た色調の白い材質のCeramic Crownや,CAD/CAM CrownZirconia Crownや硬質レジンを「審美歯科」だと, 素人に宣伝して販売しています,

 

これらの材質の多くは歯のエナメル質よりも硬くて, ザラ付きがあり, それ自体が欠け易く, 摩耗しますし, 何よりも, 対合する歯のエナメル質を破壊して, いずれも咬合を崩壊させる危険性があるため, 歯の治療が次々に必要になりますから,歯医者商売には好都合なことです.また, 硬質レジンは咬耗します(資料92).


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これらの歯冠修復物には耐久性がありませんから,小宮山弥太郎先生が述べられている通り, 上部構造体は消耗品であり, 自動車のタイヤ交換と同じ感覚で4年毎のオリンピックの度に上部構造を作り変える必要があります. (資料93)

それを知りながら, 「審美歯科」と称して, 素人を騙しているのは, 医療倫理に違反しています.


資料93

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それ自体が咬耗するだけではなく, 咬み合わさる歯のエナメル質破壊するCeramic CrownやCAD/CAMZirconiaを被せて, 「審美歯科」を売り物にしている歯医者産業が大流行りしています. がしかし, それは大きな誤りです.


「欧米の歯科医達が自分や家族の歯には, されては困ると回答している方法」を他人に売りつけて商売しているのは, 「医療倫理違反」です(資料94-1,2,3,4,5).

 

私は咬合の診査に厚さ8μmArti-FolHanelを使用しているのに, CAD/CAMの精度は桁外れの120130μmの粗雑さで, 到底受け入れられません. (資料95) そのような粗末な物を平気で利用しているのは, 医療倫理に大きく違反しています.



次の資料は日本歯科理工学会雑誌の1996年7月号の記事です.


資料95

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CeramicCAD/CAMZirconiaを被せて, 「審美歯科」を売り物にしている歯医者は, 術後20, 30年を無事に経過した実施例を持っていないと思われます(資料96-1,2,3,4).


資料96-1,2,3,4

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咬合再構成: Occlusal Reconstructionと呼ばれる, 咬合が崩壊している状態を正常化する方法を, 私は1990年以来実施しています.

 

その際には, 下顎運動を測定して, Pantographの変曲点の有無を確認して, 下顎関節突起を中心位に整復する術式を考案し, 下顎の亜脱臼を整復し, 成人咬合矯正治療を実施して, ISS (=下顎水平回転軸方向の遊び)を解消して, 下顎運動の前方顆路傾斜角の測定値を採用し, 過補償理論を咬合器に採用して(咬合処方), 順次誘導臼歯離開咬合法: Sequentially Guidance OcclusionによるWax Cone法で, 鋭利で咬合干渉の起きない歯切れの良い咬み合わせを再構築しています.

 

印象採得法は, 4μmの細線再現性があり, 戦前から欧米では, その精度に定評がある全寒天印象法を, 1975年から採用しています(資料7).

 

歯科技工士を2名以上雇用していないと, 利用困難な全寒天印象法の代わりに, 手抜きができるシリコーン印象法が国内では当たり前ですが, その精度は永久塑性変形を起こすため, 粗悪です.

 

正確な全寒天印象法で製作した物は, シリコーン印象法を採用している歯科医が実施している「仮着・リマウント・咬合調整」を一切することなく, 即時に合着が完了しています(資料16「正則歯科医療のご案内」のP. 50,53,54,59,62,65,67,68,71,73,74,75,77,78,82,83,

85,87,90,91,94,95,100頁参照).

 

歯冠の咬合面形態は歯科技工士がWax Cone Techniqueで製作した鋭利で歯切れの良い, そのままの形態が口腔内に完成します. 普通のWax Curving法で製作した物は, 咬合干渉があるため, 咬合調整して摩耗のある形態になります.  ISS=0に咬合矯正して, Wax Cone Techniqueで製作した鋭利で歯切れの良い歯冠修復物, まったく異なる歯切れの良さです.

 

歯軋りが解消されていますから, 術後のSplint製作やSplintの使用が必要ありませんし. 術後, 20年が経過しても, Facet (咬耗面)はありません.(資料97)


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私はその為害性に気が付いて, 198510月でCeramicを全廃して, 3211ヵ月が経過しました. 今も29の歯学部では, CeramicCAD/CAMを積極的に利用して素人を咬合崩壊に導いています.

 

資料99Case No.1は術後401ヶ月, Case No.2は術後395ヶ月, Case No.3は術後25, Case No.4226ヶ月が経過しています。それらは耐久性が証明しています

 

4年毎にタイヤ交換するレベルで交換が必要な審美修復は, 資料92にあるように, 対合歯の咬合面が破壊される危険な代物です. そのような危険物を売りさばいて金儲けしている連中は, 咬合の破壊者であり, 心の卑しい悪人だと断言できます.

 

先進30カ国で代用合金として,  Metal Allergy;金属アレルギーの強いPalladiumを含む銀合金を被せているのは日本の保険診療だけです.保険適用では最良の18%金銀パラジウム合金の硬さは, 硬化熱処理しても, 280Hvです. しかし, 保険診療所で硬化熱処理している所は無く, 熱処理しない硬さは146Hvです(資料98-1,2).

 

プラスティックでは唯一毒性の無いAcrylAluminaの微小球体を混ぜて, 硬さを増した硬質レジンがあります. しかし,それも耐摩耗性がありません.

 

歯冠修復に使用する材料は戦前から先進国では常識であるエナメル質の硬さ(320390Hv)とほぼ同等の硬さで耐久性が見込める硬化熱処理した硬度320Hv18-K 白金加金合金(資料99)です. 20, 30年後も咬耗せず, メタル・アレルギーがなく, 安全です.

 

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その結果, 28, 32歯の咬合再構成が, 歯科技工士が製作したままの形で,  即日合着が完了しています. 「仮着・リマウント・咬合調整・術後のSplint」の4項目はまったく不要です.

 

私は19942以来, 24年間に400 CaseFull Mouth Occlusal Reconstruction を実施しましたその2002年当時の平均的な診療費は, 494万円でしたが, 現在は平均580万円です. それは都内の2,000万円の1/3.5の価格です. (資料103-1,2頁参照) (資料100-1,2頁参照)


 

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