歯科正則治療の勧め

咀嚼の効用=虫歯予防法

咀嚼の効用=虫歯予防法

2017年02月16日

まず, 虫歯を作らない食生活に関心を持ちました. お婆さんは89才で亡くなるまで,一度も歯磨きしなかったのに, 虫歯や歯周病にほぼなりませんでした. お婆さん子で育った私は, 77才の現在まで, 歯磨きはあまりしないのに, 虫歯になったことはありません.

 

歯学部6年生の時, 教授に言われて, 私も従いましたが, 同級生が私の健全だった左側の上下第一大臼歯咬合面を削除して, アマルガム充填の実習をしました.

  それが原因で, 左側上顎第一大臼歯は欠けて被せる形になり, その影響で左側下顎第二大臼歯近心面が虫歯になり, 浅草の奥川幸二先生に50年前にInlay修復してもらい, 無事に経過しています. 右側は上下とも第三大臼歯部まで虫歯もなく, そのままです

 

20170216100051.jpg

 

 

13才の頃, 右側の犬歯が長くて気になり, 金物店でヤスリを買い, 自分で削りました. その結果, 右側は十分な側方離開ができなくて, 臼歯部咬合面が咬耗して平坦になっています.

 

歯の表面は歯小皮:Nasmith’s Membraneと呼ばれる耐酸性の強い角質の膜で保護されています

 

20170216100200.jpg

 


それを歯ブラシと歯磨き粉で破壊して, 虫歯に罹り易くしていることを人々は知らないのです. 歯磨きをすると


1) 歯ブラシ会社が儲かります
2)
歯磨き粉会社が儲かります
3)
将来虫歯の患者が増えるので, 歯医者に関係する会社が儲かります.


損をするのは,騙されている人々です.

 

自然界は勿論, 世界中の動物園で歯磨きしている哺乳類は一匹もいません. 世界中のホテルでは日本人が良く泊まるホテルには, 日本人がうるさいため, 歯ブラシが備え付けられていると言います.

 

私はお婆さんから躾けられました. 歯を使わなくても食べられるような軟らかな食品は, 虫歯などの病気にかかり易いから危険な食べ物であることを.

自然界には「使わないものはダメになる, 退化する」 (If you don’t use it, you will loose it.) という大原則があります.

 

例えば, カタカナ料理である「カレー・グラタン・シチュー・ラーメン・コロッケ・ハンバーグ・ショートケーキ・ババロア・ソフトクリーム」などは, 食べ物の材料が原形を残さない形になり, 齧って咬み切る必要の無い, 歯なんか使わなくても, 食べられる形に加工されています. また, キャベツやレタスなどの軟弱野菜も問題です.

 

文明人は, 咬まなくても食べられる食品を生み出しました. そのために, 文明の利器=石器や鉄器という刃物で餌を細かく切り刻み, 歯を使わなくても, 食べられる工夫をしました. 同時に火力を使い, 焼いたり, 煮たり, 炒めたりして, 食品を軟らかくしました. 

 

サツマイモを例に取ると, 生のまま齧って食べることはできますが, それだと, 唾液中のアミラーゼ酵素がβ澱粉をα化して, 消化できるようになるのが, 10%前後で, 90%は消化できないままですが, 火力で焼いて, 石焼き芋にすると, 100%α化して, 100%消化できると言います.

 

生のサツマイモのように, 硬さのある食物は, 同時に歯や歯肉の表面が, 食べ物で擦られて, 清潔になり, 歯にベタ着かないため, 虫歯にかかりにくくなります. 私は昼食弁当では18品目を食べるようにしています

 

 

20170216100412.jpg


品目数が少なく, 酸性食品に偏る献立が洋食には多く, カロリー学説による咀嚼軽視が目立ちます.

20170216100539.jpg

 

要するに, 食品を細かく切り刻むのを1/10にして, 煮沸時間も, 1/10程度に短縮して,  6cm程度の塊で, 未だ齧れる硬さが残っている程度の熱処理加工を止めると, ビタミンが失われず, 歯で齧り取って, 良く咀嚼すると, 唾液の分泌と胃液の分泌が促進され, 腸の蠕動運動も促進されて, 便秘も起きず, 健全な消化が実現します.

 

唾液には, 4つの役割があります.


1) リゾチーム:Lysozymeと呼ぶ殺菌酵素が含まれていて, 野生動物は傷口を舐めます.

2) 新鮮な唾液には酸を中和する緩衝作用: Buffer Actionがありますから, 良く咬むと, 唾液が沢山分泌されますから, 虫歯になりません.

3) 新鮮な唾液は, カルシウムやカリウムなどの飽和溶液ですから, 新鮮な唾液ができ初めの虫歯に触れると, 一瞬の内に元の正常な結晶構造に回復する性質があります. 飲食後に新鮮な唾液を歯の周囲に還流させる習慣が大切です.


それを知らずに, 3-3-3運動と言われる3食後に3分間以内に, 3分間歯磨きすると良い」との考え方は, 食後の酸による影響で柔らかくなったエナメル質表面をワザワザ削り取る危険な行為です.

 

4) 普通の歯垢の94%は酸素を極端に嫌う偏性嫌気性菌: Strictly Anaerobic Bacteriaですから, 毎食後と寝る前と, 起きる前に, 新鮮な唾液を歯の間に通過させて, 酸素を供給すると同時に, 強く吸い出して, 歯の周囲から甘酸っぱい汚れを清める習慣をつけると, 虫歯に罹らなくなります.



20170216100719.jpg


発育期に塊の硬い食品を齧って, 良く咀嚼して食べるように躾て, 育てると, 顎骨が発育して大きくなり, 綺麗な歯並びで虫歯のない健全な歯並びに育ちます. すると,歯周病にも生涯なりません.

 

発育期に咬まなくても食べられる軟らかな食生活をして育てられた子供は,顎の骨が発育不全で小さいため, 乱杭歯=叢生になり, 虫歯と歯周病にかかり易くなります.


 

 

8才の年齢で, 上顎側切歯が綺麗に生えられなければ, 連続抜歯法を採用して間引くと, 矯正装置を使わなくても, 12才で第二大臼歯が生える頃には, 綺麗な歯並びに育ちます.



20170216101018.jpg

 

8才ではなく, 11才になり, ほぼ生え変わり, 永久歯の歯並びが叢生になった場合には, 顎骨の大きさに合わせるように, 歯を便宜的に間引き抜歯して, 残った歯を並べ直すWireを使った普通の矯正治療を行います.


発育期が過ぎた成人には, 顎に綺麗に並べるサイズの歯を残して, 後は便宜的に抜歯して, 残った歯の咬み合わせを臼歯離開咬合に並び変える「咬合矯正」を実姉します. 「審美矯正」ではありません.

 

 20170216100817.jpg

 

 


20170216101255.jpg

 

 

20170216101325.jpg

 

20170216101357.jpg